2006(平成18)年7月の梅雨前線豪雨災害により 園舎裏崖の土砂が崩落し園舎が被災したことにより 建て替えとなったものである。 急傾斜な崖の下、 間口の狭い敷地の奥に当初L字型に配置されていた園舎を 間口側から I 型に配置することで 狭い敷地の中でなるべく広く園庭を確保しながら 保育室をすべて南面させた。 傾斜した敷地形状を生かし、 入口側の外階段を上りながら 2階へとアプローチするプランとしている。 その途中には調理室の様子を少し高い位置から 見学することが出来る食育デッキが設けられている。 園庭正面に見える部分には シンボル的にブリックタイルによる丸窓を配した時計台、 丸窓中央には オリジナルデザインのステンド調のフィルムを設けた。 在園児によって絵タイルが記念制作され、 アプローチ空間に彩りを添えている。 内部空間は木仕上げを基調とした 温かみのある仕上げとなっている。 竣工後、同時期に施工された県の崩落斜面の補強工事も 緑を取り戻した。 風見鶏を載せた時計台のもと 新しい園舎が 子どもたちの成長とともに永く生き続けることを願うものである。 |
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