所長コラム  正博の彫り出しもの(木彫)アラカルト     
其の七・達磨大師
   
サンスクリート語(Bodhidharma)の音写。
中国禅宗の始祖。
嵩山の少林寺で面壁九年の座禅により悟りを開いた。
6世紀初めの人、生活年不詳。


岡谷のダルマ祭り。
元来から東日本の各地ではダルマ市が開かれる。
近くでは高崎や松本も・・・。
我が町岡谷でも2月3日の節分に合わせて毎年、土日曜日で
お祭りが開かれます。


さて写真は啄斎のダルマ。
持っているのは払子(ほっす)。
大辞泉によると
「獣毛や麻などを束ねて柄をつけたもの。もとはインドで蚊・ハエやちりを払うのに用いたが、のちに法具となって、中国の禅宗では僧が説法時に威厳を正すのに用いるようになり、日本でも真宗以外の高僧が用いる」。


全体が少し傾いていて、何か一心不乱に考えている。
面壁九年どころか忙しくて、20分と一つの仕事に集中できずにいる私には、こんな時が必要なのかと思います。

立川専四郎冨種(啄斎)の「達磨大師」
 (W90mm H95mm L65mm)
ところでタイトルの左の招き猫。
我が社の入り口にあります。
これは高崎産と思われますが、身長80センチ。いずれ猫の項目で詳しく紹介します。


このところ多忙で原稿はできているが、ちょうど行って確認しないとお見せできないため遅れています。
このあと迦陵頻伽と、来年の干支、兎を予定しています。
文章にするということは、間違ってはいけないので、裏をとって確認するのが大変です。

 
                                           (2010年12月20日)