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「ふ」のつく言葉は富や富貴を呼ぶものとして喜ばれる。特に梟は不苦労(苦労がない)として縁起がよいらしい。彫刻自体はまだ見たことがなく、本だけで知るのみだが、山車に使われていたりするものがあれば、どなたか教えてほしい。
鼠は、大黒様のおつかいといわれている。又、ねずみ算という様に子孫繁栄の象徴でもある。唐傘をかじる鼠はその家に富貴が訪れる前兆といわれる。もちろん十二支の先頭でもあり、建屋の四面に十二支を三つずつ彫り込んだりする。岡谷の照光寺の水屋は最近できた。諏訪市の大隈流 富士小松工務店 小松金治さんの建築で、彫り物は松川村の中牧一展さんの作品だが、見ごたえがある。写真の床置の俵と鼠は、大隈流四代矢崎善司真之(1859~1925)還暦の作。俵の口を締めている部分が回転する様になっていておもしろい。
俵と鼠(左)、唐傘をかじる鼠(根付)
俵と鼠(横から撮影) 唐傘をかじる鼠(原寸大)
岡谷市照光寺水屋
見上げると7龍見える。水盤に龍が写る。
(龍の数え方は頭か匹か、単位がわからないので龍とした。)
小松棟梁が何やら水面に龍が泳いでいる夢を見たらしい。
全景(水盤の鉢は山岸卓三氏 作) 天井
丑、子、亥 辰、卯、寅
巳、午、未 酉、申、戌
おまけ 鼠の中国切手(1984)
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