所長コラム  正博の彫り出しもの(木彫)アラカルト     
其の拾参・宝づくし②
   
お正月のおめでたいこととして1月24日に宝づくしを紹介した。
そうしたら3月15日、やってきました4代 の驚異の「宝づくし」。

見てください。
まずは猫足付の台(高さ190mm厚さ40mm重さ1460g)。
本体だけでなく、この台の前面にも、
金のうを中にして宝珠の珠、打出の小槌、隠れ蓑に隠れ笠、左右に雲!!



          宝づくし(本体はH80mm W150mm L120mm)と台


          台(H190mm W333mm L208mm)の裏側


台の裏には丸に木瓜、松、家紋かはたまた何の意味か・・・?

さらにすごいのが宝づくしのかたまり(重さ562g)。
大きな袋を中心に宝珠、隠れ笠、隠れ蓑、打出の小槌、笠からのぞくは倉の鍵・・・。
左奥の酒つぼの上になんと本物のサンゴ(重さ18g)が、
足に木片をつけて、酒つぼの穴にさしてあるではないですか。

   
        宝づくしの本体(サンゴの上までの高さ130mm)

  
        左から本体後側、サンゴ、本体裏(銘が彫られている


(其の拾で紹介・1847-1888) 明治19年11月、39歳(亡くなる2年前か)の作である。
すごい!この感性!!
台もすごい!


この大袋の中にはいったい何が入っているのでしょう。
ひもをゆるめてのぞいてみたいと思うのでした。

総重量2040g。けやき。

何かしら今夜お宝の夢を見そうです。

 
                                          (2012年3月16日)