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天野工務所を調べていると、横浜市港区に、社寺建築を手掛ける天野工務店が検索された。
もしやと思って連絡をしてみたが、どうやら別会社のようでした。
小井川の観音堂の内陣の欄間には、黒く変色した欄間が正面に2枚はめ込まれています。
かつて天台宗の宗平寺という大寺があり、織田の兵火によって廃寺となったとされているが、
その宗平寺の欄間といわれているものです。
黒ずんだこの色は火事のススで変色したものでしょうか。
はたしてどのような経過があったのでしょうか。
本堂の欄間
私の幼少の頃、観音堂の敷地の南西には大きな池があって、
柳とイチイの木とともに結構な風情であったと記憶している。
平成2年に集会施設 平成会館を増築した時に、この朽ち果てそうなイチイの木を
下諏訪の守屋銘木店へ持ち込んで床柱と置台に加工しました。
下の写真は、立派な床柱に変わったイチイの木です。
イチイは、枯れ具合がひどいほど、よい床柱になるようです。
平成会館の和室。イチイの木が立派な床柱となった
遠く神奈川県から運ばれてきた、思いの込められた観音堂や、池のほとりのイチイの木も、
記憶にとどめて伝えていくことは大切だと思います。
其の三・完 |
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